脂質/タンパク質とアミノ酸/ビタミン/骨付き生肉/肉以外の動物性タンパク質/野菜類/大切な脂質/サプリメント/猫と穀類
猫は完全肉食 |
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食肉目である猫は、完全肉食の身体と消化能力を持っています。
犬歯が発達していて、肉を引き裂きかみちぎる構造になっています。奥歯で食べ物をすりつぶしたりせずに、食べ物がのどを通る大きさになれば、ほとんど丸のみに近い食べ方をします。
消化管は、体長の約4倍程度です。(草食動物の馬は体長の約11倍)歯の数は極端に少なく、マズル(鼻先から口の周り)は極端に短いのが特徴です。
完全肉食の猫は、穀類の消化が苦手です。猫はでんぷんを約4g/s/日までしか消化吸収できず、それ以上増えると下痢を発症します。基本的に穀類は必要ありません。糖質は、体内で他の物質から作ることができるからです。
必要栄養素
脂質
猫は糖質を必要としないので、糖質から供給されるエネルギーを脂質から補ってあげる必要があります。また猫は、必須脂肪酸のアラキドン酸を体内で合成することが出来ません。動物性脂肪に含まれるアラキドン酸を生食で摂取していきます。
タンパク質とアミノ酸
猫は一定量のタンパク質をエネルギーに利用するので、タンパク質の必要量が多くなります。
タンパク質の中でも猫に重要なのがタウリンです。猫の食物の中には、β-アミノ酸のタウリン(含有アミノ酸-メチオニンやシスチン-から合成)が含まれている必要があります。猫は、タウリンを作る酵素が余りないので、タウリンの豊富な食材を取る必要があります。
タウリンと同様に大切なアミノ酸として、アルギニンがあります。猫はアルギニン欠乏の食物を摂取すると、アンモニア中毒で数時間以内に死亡します。タンパク質の代謝産物である有害物質のアンモニアを尿素に変換して、無毒にしてくれる特殊な回路があるのですが、この回路にはアルギニンが不可欠です。
アミノ酸のタウリンとアルギニンは、動物性食品に豊富に含まれています。
ビタミン
猫は植物に含まれるカロチン(ビタミンAの前駆物質)をビタミンAに転換する能力がありません。獲物の肝臓に貯蔵されているビタミンAを利用しています。植物からのビタミンA供給はできませんから、肝臓や卵黄から供給します。
ビタミンB群のナイアシン(ビタミンB3)は、体内で作り出すことはできません。(犬はアミノ酸の一種トリプトファンから作り出せます)必要なナイアシンはすべて食事から補う必要があります。肝臓や腎臓などの内臓類、牛肉や豚肉、魚にナイアシンは豊富に含まれています。
猫にとってピリドキシン(ビタミンB6)も大事です。(犬の3〜7倍の量)ピリドキシンはタンパク質の代謝にとって必要なビタミンです。
成猫一頭に必要なビタミン
協力
さん
「小動物の臨床栄養学(学窓社)」からです
(4sの体重なら、下記の数値を3で割って4をかけたものになります。)
| ビタミンB1 | 1r |
| ビタミンB2 | 0.5r |
| ビタミンB6 | 0.4r |
| ビタミンB12 | 8mcg |
| ビオチン | 15mcg |
| パントテン酸 | 1.5r |
| 葉酸 | 160mcg |
サプリメントとして与える場合の量
| ビタミンE 注) | 30〜40iu (20〜27r) |
| ビタミンA 注) | 120〜160iu (39.6〜52.8ug) |
| ビタミンC 注) | 600r |
注)摂取量は(参考書から)です。
食材
骨付き生肉
生肉は、エネルギーとタンパク質を供給してくれます。骨は、生肉に不足しがちなミネラルや必須脂肪酸を供給します。骨付き生肉がメインディッシュです。
牛肉、鶏肉、豚肉、ラム肉、馬肉、ダチョウ肉、ウサギ肉など
猫は、骨付き生肉で必要とされる栄養素のほとんどを摂取できます。骨付き生肉に含まれるタンパク質、脂質、ミネラルは充分に体の要求量をバランスよく満たしてくれます。さらに、水分、ビタミン、様々な酵素、抗酸化物も提供します。
特にタンパク質は、量ではなく、質が非常に重要です。植物性タンパク質に比べると、肉や卵などの動物性タンパク質の方が、アミノ酸をバランスよく含んでいるので、猫には利用しやすいタンパク質となります。濃縮された栄養素をバランスよく供給するだけでなく、非常に消化吸収が良いのも獣肉類の特徴です。
猫は、ミネラルの主要な供給源として骨を利用しています。獣肉類の骨のミネラルには、カルシウムやリンだけでなく、亜鉛、マグネシウム、マンガン、塩化物、鉄、ヨウ素、セレニウムなどもバランスよく含まれています。特に骨に含まれている鉄はヘム鉄と呼ばれるタイプで、吸収率が非常に高いのが特徴です。
肉以外の動物性タンパク質
卵、乳製品、内臓類、魚類(サンマ、サバ、イワシ、アジなど)は、時に生肉の代わりにメインディッシュになります。
卵は、動物性タンパク質の中でも栄養価値が最も高いです。特にメチオニンという肝臓の機能を活性化する働きを持つ必須アミノ酸の含有量が高いのが特徴です。卵は、ヒナが誕生するまでに必要となる栄養素がすべて含まれているため、完全栄養食品として有名です。ビタミン類ではビタミンAとDを、ミネラルでは鉄、カルシウム、リンを含みます。栄養価が高く、消化吸収もよい食材です。
魚類は、肉類と同様に良質なタンパク質を供給する以外に、脂肪酸のアルファ-リノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。背の青い魚は、全体に脂肪が多いのが特徴です。タラなどの白身魚の脂肪は肝臓に蓄えられます。背の青い魚は、ビタミンD、カルシウム、リンが豊富なので、強い骨を作るために大切です。獣肉類の場合と異なり、魚は鮮度が大切です。保存状態が悪いと、細菌の増殖を招きます。細菌の増殖によって、魚に含まれる遊離ヒスチジンからヒスタミンが作られます。その結果、アレルギーを引き起こす場合があります。特にアジやサバなどの赤身の魚はこのヒスタミンが増えやすいので、注意が必要です。冷凍することで、ヒスタミンの増殖に関与する細菌の増殖を抑えるので、冷凍してから与えるのも一つの方法です。アレルギー以外にも、魚にはアニサキスという寄生虫が不安です。この寄生虫はマイナス20度以下で冷凍したり、加熱することで死滅します。
海の汚染が心配ですから、サバなどの大きめな魚では、頭と内臓を取り除いて与える方がよいでしょう。
野菜類
骨付き生肉だけでは、身体が必要とする栄養素を全て補うことはできません。野菜には、酵素、機能性食品、植物化学物質、酸化防止剤、ビタミン、ミネラルなどの健康に欠かせない栄養素がぎっしりと詰まっています。ガンや老化の原因となる活性酸素を中和してくれる栄養成分が豊富です。
皮ごとの(ブドウ糖が低い)緑葉野菜、熟したフルーツを使います。
大切な脂質
脂肪は大切なエネルギー源になります。脂肪なしの食事では、丈夫な体を作ることはできません。動物性の脂肪、そして魚油を上手に使い分けます。タンパク質である動物性食品には十分な脂肪が付いています。
体内で作ることのできない必須脂肪酸の活性オメガ3(アルファーリノレン酸)は、魚油で補います。必須脂肪酸の活性オメガ6(リノール酸)は、獣肉(牛肉、豚肉、鶏肉など)の脂質から供給できます。獣肉から摂取できるアラキドン酸も猫には、必須脂肪酸になります。
脂質は、生食においては重要なエネルギー源となります。肉の脂と骨髄には、必須脂肪酸の活性オメガ6が豊富に含まれています。タンパク質といっしょになった脂肪酸は、すべての細胞膜に組み込まれ、体内の様々な働きを促進するためにも大切です。脂肪は、加工や熱によって変性するので、生の脂肪を供給することは、理想的です。
獣肉類の脂質にはコレステロールが含まれますが、このコレステロールも胆汁酸となって脂質の吸収を助けたり、ステロイドホルモンとなって身体の発育や生命の維持などに働きます。コレステロールも必要な栄養素です。
サプリメント
市販のサプリメントよりは、ハーブなどの天然の原材料を使用します。特にケルプ(乾燥昆布)とアルファルファ(乾燥マメ科)を同量混ぜたものを用います。小さじ1/2〜小さじ1杯ほどを、大きさに応じて与えます。
抗酸化物として、ビタミンCとEを加えましょう。ビタミンEは、200IUを一週間に2回、または400IUを一週間に1回与えます。特に魚を与える時には、必ず加えます。
ビタミンEを選ぶ時に注意する点があります。dl-アルファトコフェロールではなく、d-アルファトコフェロールを使用している製品を選びます。猫の場合は、特にmixed-トコフェロールを消化しにくいので、注意します。
穀類は糖質を多く含む食物です。糖質は、エネルギーを身体に供給してくれる大切な栄養素です。糖質のうち単糖類のグルコースは、猫の主要なエネルギー源となります。しかしながら猫は、穀類を消化してグルコースを取り入れるのが苦手です。
ヒトであれば、口腔内で唾液による消化から始まり、胃で消化し、すい臓による消化酵素で小腸内でも行われます。猫は唾液にアミラーゼ(糖質を分解する)という消化酵素は欠乏していて、唾液による消化は行われずに、胃でもほとんど行われません。すい臓による酵素で小腸内ではじめて行われます。そのため、猫の穀類消化量は、1キロ当たり4グラム未満と言われています。
猫は必要な糖質のグルコースは、穀類から摂取するのではなく、体内で作ることができます。アミノ酸、プロピオン酸、乳酸、グリセリンを用いて、肝臓と腎臓で作り出します。これを糖新生と言います。
ペットフードは、トウモロコシやお米などの穀類を主原料としています。猫は基本的に糖質は、穀類以外のものから自分で作り出しますし、穀類の消化は大量にはできません。本来の肉食の消化器官にあっていない穀類の消化は、すい臓を日々消耗させていることになります。また猫はヒトと比べると、糖質の利用率が非常に悪いため、血糖をすばやく下げることができません。高血糖を起こしやすいと考えられています。穀類が主原料のペットフードが糖尿病を発症させていると言われている理由がここにあります。
目指せ子ライオンたち!生肉食の完食を!
冷蔵庫に貼り付けているメモです。生食はこれを参考に作ります。缶詰と混ぜて食べさせるので、3kgの猫一頭分か半分の量で四頭の一日分です。
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肉と骨付き肉合計:全体の75% 内臓肉:全体の10% 野菜と果物:全体の5% サプリメント他:全体の10% ----------------------- 体重3kgの場合 肉&骨付き肉 170g レバー 17g 砂肝or心臓 17g 野菜&果物 9g 殻つき卵 6g ケルプ 3g 魚由来の油 2g ヨーグルト 6g にんにく 1g |
カレー用肉をミンチして作りました
カレー用肉とアジをミンチして作りました
もも肉と骨付き手羽先肉をミンチしています
ラム肉と骨付き手羽先肉をミンチしています
冷凍海老の皮を外して作ります
刺身用イワシを内臓を取りました。
ホタテメニュー
貝柱のお刺身を使います
マグロメニュー
マグロの索を使います
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ご馳走さまでした!
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